蟪蛄春秋を識らず、伊虫あに朱陽の節を知らんや
今から1500年ほど前の中国の僧で、浄土教の開祖である曇鸞大使の言葉です。
現代語訳すると、セミは夏の間しか生きることがなく、春や秋という季節を知ることはない。そしてそれはつまり、夏も知らないことになる。
夏に生きているのだから、夏は知ってるだろうと考えてしまいますが、そもそも夏とは何でしょう?夏は暑いです。それは他の季節と比べてのことです。冬の寒さを知っているからこそ、夏は暑いと認識できます。
ここで曇鸞大師の言うセミとは、我々のことです。生きるためには、自らを知らねばなりません。そして自らを知るためには、同時に他を知らねばなりません。自分は知っていると思い込んでいることを、実はよくわかっていないことに気づけば、新たな世界が広がります。
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浄土真宗 大谷本願寺派
本願寺門主 大谷愚烟
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